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2024-04-11
道新:自動調理ロボで安定の味 和洋中 千種類のレシピ登録 札幌・晋南貿易 23日から 自社の中華店で実演
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自動調理ロボ 和食も中華もOK レシピ1000種類・1台500万円 札幌・晋南貿易、自社の中華店で実演

中華食材卸販売の晋南貿易(札幌)は、具材と調味料を投入すると自動で料理が完成する調理ロボットの販売を始める。調理技術に頼らず常に一定の味の料理を提供できるのが売りで、人手不足が顕著な飲食業やホテルなどへ導入を目指す。23日には札幌市内でショールームを兼ねた中華料理店を開業する。
調理ロボットは、2021年に設立された中国のロボットメーカー「BOTINKIT(ボッティンキット)」が開発。晋南貿易が輸入代理店を通じて道内で販売する。

マーボー豆腐や塩焼きそばなど、中華・和食・洋食の約千種類のレシピが登録されており、料理を選ぶと鍋が自動で加熱。音声や表示にしたがって食材を順番に鍋に入れる必要はあるが、味付けは事前にセットしておく液体や粉末の調味料(12種類)で適切なタイミングで行われる。

料理は1種類につき最大20人前が3~5分で完成。加熱は自動制御のため、調理中、従業員は別の作業をできる。道内では加森観光(札幌)が運営するルスツリゾート(後志管内留寿都村)で昨秋導入され、バイキングレストランの調理などで活用されているという。

飲食店をはじめとするサービス業の人手不足は深刻だ。帝国データバンク札幌支店が1月に実施した道内企業を対象にした調査によると、正社員の人手を「不足」と感じる割合は飲食業を含むサービス業が69.7%と業界別で最も高かった。

晋南貿易は飲食店やホテルなどに食材を卸しており、その顧客を中心にロボットの売り込みを進める。既に導入の相談を受けているといい、同社の松井隆裕管理副部長は「飲食店やホテルの宴会場などで人手不足は続いているが、食への需要は変わらない。人の仕事をロボットが行う未来になっていくのでは」と話す。

ロボットは設置費などの経費を含み1台約500万円で販売する予定。23日に札幌市中央区北7西25の同社1階に開くショールーム兼中華料理店は、一般の来店客も利用できる。営業は午前11時半~午後2時、午後5時半~8時。土日祝定休。

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