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2026-11-06
九華山陽明書院訪日団歓迎会・北海道陽明心学の思想講義
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2026年11月2日、北海道中国会と北海道中国工商会の共催により、プレミアホテル-TSUBAKI-札幌24階の日本料理「和乃八窓庵」にて、九華山陽明書院訪日団の歓迎会を開催しました。

今回の訪日団を率いる宗学法師は、九華山陽明書院山長、九華山禅宗書画芸術研究院院長、九華山大覚禅寺住職、九華山仏教協会副会長を務められています。当日は、宗学法師から「陽明心学の中心思想」をテーマに、貴重な講義をいただきました。

歓迎会は、北海道中国会副代表である于洪志社長の司会で始まりました。続いて、日中友好文化芸術協会会長であり、安徽省華僑国際文化交流促進委員会副会長の楊海桜氏から、今回の九華山陽明書院による陽明心学学術検討訪日団について紹介がありました。

宗学法師の歩みと禅の精神

宗学法師は、国内外の高僧を訪ね、韓国、日本、ヨーロッパ諸国などで研鑽を積まれました。一誠、 一行、仏源、崇山といった著名な禅師に教えを請い、諸先徳が仏法のために自己を顧みず、栄辱に左右されない生き方に深く感銘を受けられました。

「大道至簡」という禅宗の精神を軸に、地蔵菩薩の精神と禅の実践を日常生活に取り入れることを提唱されています。また、中華の優れた伝統文化、とりわけ陽明心学の普及にも力を注いでいます。

2007年以降、フランス・パリ東方文化伝播センターの受講者を対象に、毎年夏に禅宗文化の特別講座を開催されています。十数年にわたり、世界各国の禅愛好者に向けて禅修会や講演会を主宰し、禅宗文化の現代への継承と国際交流を積極的に推進してこられました。

こうした一連のフォーラムは社会から高い評価を受け、中国新聞網や人民政協報などの公的メディアでも紹介されました。九華山の文化的価値を掘り起こし、儒教と仏教の融合研究、さらには仏教中国化の実践を探る重要な学術交流の場となっています。

宗学法師は九華山仏学院で教鞭を執るほか、香港中文大学をはじめ、各地の大学や研究機関から講演に招かれています。2024年には第6回世界仏教フォーラムに出席し、「この心光明なり―心の課題に寄り添う地蔵の教え」と題する基調講演を発表されました。

九華山と王陽明の深い縁

唐の開元年間(713~741年)、新羅(現在の朝鮮半島)の僧侶・金喬覚(きん・きょうかく)が海を渡って中国に入り、九華山で修行と布教に励みました。これが、九華山が地蔵菩薩の聖地となる重要な由来とされています。

講義では、宗学法師から王陽明と九華山との深い縁についても紹介がありました。

九華山は、地蔵菩薩の道場であると同時に、仏教中国化の歴史を伝える重要な場所です。王陽明が二度にわたって九華山を訪れ、遊歴や講学を通じて残した理学思想の足跡は、新しい時代における仏教中国化を考えるうえでも、貴重な事例となっています。

宗学法師は、陽明心学の思想的源流、理論的な内実、そして実践精神について詳しく解説されました。特に、「知行合一」と「致良知」という二つの思想を取り上げ、陽明心学の真髄と仏教の精神とのつながりについてお話しくださいました。

知行合一を実践する海外華僑華人

宗学法師は、北海道にこれほど多くの華僑華人が暮らし、それぞれの分野で活躍していることに驚かれていました。

そして、海外で学び、生活し、仕事に取り組む皆さんの日々そのものが、陽明心学の「知行合一」を実践する姿であると語られました。

また、参加者一人ひとりの健康と幸せな生活を祈念され、会員の皆さんに数珠を贈呈してくださいました。さらに、書道パフォーマンスも披露され、北海道中国会と北海道中国工商会、そして参加者の皆さんに、願いを込めた書の作品を残してくださいました。

その温かいお心遣いに、会場は大きな喜びと感動に包まれました。

日中文化交流の新たな一歩

歓迎会では、北海道中国工商会理事長の張相律氏による乾杯の挨拶があり、最後に北海道中国会運営委員長の陶恵栄が謝辞を述べました。

宗学法師をはじめ、九華山陽明書院訪日団の皆様との貴重な交流を通じて、陽明心学や禅宗文化への理解を深めることができました。

最後に参加者全員で記念撮影を行い、今回の歓迎会は終始和やかな雰囲気の中で幕を閉じました。

中国の優れた伝統文化を学び、伝え、交流することは、日中両国の相互理解と友好関係を深める大切な架け橋です。

今回の交流を新たな出発点として、今後も文化・思想・学術を通じた日中交流を積極的に進めていきたいと思います。
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